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    <title>厨黒</title>
    <link>https://chu-black.kashi-hondana.com</link>
    <description>厨黒・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 星ノ川あるる.</copyright>
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      <title> - シュレーディンガーは観測せず</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/274/section/7445</link>
      <pubDate>Thu, 23 Dec 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>　彼女は、「彼女」という名を箱を観測することができなかったのだった。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　かの有名なエルヴィン・シュレーディンガーは、とある思考実験を唱えた。

　猫を箱に閉じ込め、一緒に一定時間ごとに毒性のガスを発生させる装置を入れたとき、箱の中の猫は生きているのか、死んでいるのか。
　その状態は観測するまで分からない。従って、観測しない限りは、生きている状態と死んでいる状態が両立しているのだと。

　ようは、それは本当の意味で客観的に理解しうる状態にならない限りはどっちとも言えるということだ。

　私は今、自分の中にあるソレがどういう状態にあるのか、理解することができないでいた。私の胸の内に入り込んでいるソレは、端的に言って、正直に言って、ハッキリ言うと、クラスメイトの女の子のことだ。

　伊部リス。何のことはない、普通の女の子で、それなりに長い付き合いはある程度の、本当にただのクラスメイトだ。

　どうしたことか、私は伊部リスのことが頭を離れないでいる。きっかけといえば...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 仮面舞踏会は白昼夢の如し</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/273/section/7444</link>
      <pubDate>Thu, 23 Dec 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>　彼女は、VRゲームで出会うその人に一途な恋をしていた。そしてオフ会の日、その恋は叶うものだと思っていたが……。</description>
      <content:encoded><![CDATA[『回復頼む』

　そう言われて、私はメニューから範囲効果のある『ヒール』を使用する。
　割かしギリギリのところだったHPバーがグイグイと伸び、間一髪、モンスターからの強烈な一撃を耐えることができた。

　そうしたらこちらの番だ。反撃とばかりに協力プレイで連撃をかます。見事良い具合にコンボがハマったようで、モンスターは撃沈。勝利の演出が画面内に流れる。

『サンキュ』

　無精ひげの筋肉もりもりなオッサンキャラがアピールアクションを見せてくれた。カッコよすぎて、渋すぎて、憧れる、理想のおじさまだ。

　彼の名はプレイヤーネーム的にいえばロベリアさんだ。本名ではないだろう。日本人だろうし。
　今やっているネットゲームではよくパーティを組んでいる。

　前々は色んな人とフレンド登録してとっかえひっかえだったけれども、このゲームも過疎化が進んでか、ロベリアさんと一緒にいることが多くなった。
　この...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 恋でも愛でもないはずの「　」な感情</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/272/section/7443</link>
      <pubDate>Thu, 23 Dec 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>　卒業の日を迎えた幼なじみの二人。その春からお互いが別の道を歩む。そこに沸いてくる感情は……。</description>
      <content:encoded><![CDATA[「よっす」

　私は背後から息を殺して幼なじみの肩をバシッと叩く。オーバーなくらいに驚いたリアクションを見せつつも、ぷっくりふくれっ面がこちらに向き直った。

「びっくりしたぁ。リナか。何よ、もう」

　相変わらず可愛い顔をしているものだ。そこはかとなく嫉妬を覚えなくもない。

「いやぁ、今日で卒業だなぁ、って思ってさ」
「ソレ何の返事にもなってないけど？」
「感慨深いってことよ。カリンにこんなことができるのもね」

　そうだ、今日は高校卒業式の日。小学生の頃からの長い付き合いだったカリンともお別れということになる。
　それぞれ進学先も違うし、カリンに至っては上京してしまう。私なんかよりもとびきり頭のいいカリンだからこそ行けたレベルの高い大学だ。

「ああ、まあ、そうね」

　ぶっきらぼうな感じで返された。

「辛気くさい顔はなしにしてよ。あっはは」

　私はできるだけ明るく振る舞ってみせ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第15話　チェイサーという猫 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4765</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　いつの間にか窓の外からは月明かりが差し込むようになっていた。
　あたかもそんなスポットライトを独占するかのように、ベッドの上のステージを独占する白猫は我が物顔で毛繕いしていた。

　大胆不敵にもほどがある。ホテルのこの部屋は少なくとも一階ではなかったはずだ。そもそもどうやって嗅ぎつけてきたのだろう。もしや、ずっと私の後をつけていたりするのだろうか。

「教えてほしいの。別の世界に移動する、その手段を」

　白猫からの返答はなく、なんというか今いいところだから邪魔しないでと言わんばかりにモフモフのその手に舌を何度も這わせている。気まぐれにもほどがある。

「そんなカンタンなことも分からないのニャ？　自分だって別の世界から移動してきたくせに、おかしな奴だニャ」

　間を置いて口を開いたかと思えば、何の答えでもなかった。質問に対して質問で返すこのいやらしさときたら、それだけで性格の悪さが滲み出...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>序章　探偵は異世界にいる - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4750</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　私こと、新海ルック、二十二歳は今年の四月に晴れて大学を卒業して、色々な経緯もあり、自分の探偵事務所を建てるにまでこぎつけた。

　それはもう学生時代から色々な人に色々な支援をしてもらったその結果であり、その諸々についてはバッサリ割愛するとして、私のこれからの人生はどんなものになっていくのか、ほのかな不安と期待で胸一杯だった。

　ともかく新海探偵事務所は、いずれ有名になっていくのか、はたまた翌年まで持つのかさえも定かではなかったが、最初のお仕事の依頼が舞い込んできたことだけは明確に話しておこう。

　別に、いきなり殺人とかそんな難事件なんかではない。かつて敏腕警部が泣く泣く迷宮入りさせた怪事件といったものですらない。

　もっともっと簡単で、シンプルなもの。知り合いのご婦人、というか友達のお母さんの飼っていた猫が逃げ出したから探してほしい、って依頼だ。

　決して、私、ルックはガッカリな...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第1話　最初の事件 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4751</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　この事件は、私立探偵の｜新海《あらみ》ルックに関する、最初の物語である。

　え？　そんなこと分かりきってるって？

　まあ、それもそうか。自分の探偵事務所を立ち上げて、一番最初に出くわしたのだから、それ以外にあるはずもない。

　しかし、この状況、はてさてどうしたものだろうか。

　むせ返るような酒の臭いと、吐きそうなくらいのタバコの臭いにまみれた治安ヤバそうな酒場で、まさしく荒くれ者っぽい男が二人、ケンカをおっ始めている。

　関わりたくはない。今すぐ踵を返してこの酒場から出ていきたいのだけれども、私の仕事は婦人の猫ちゃん探し。そして、その猫ちゃんはこの酒場の中にいる。

　どうやら異世界に迷い込んでしまったらしいけれども、そこで自棄になってしまっては何も解決することはできない。まずは猫ちゃんを救出して、それから後のことを考えるんだ。

　てなわけで、現在の最優先事項は、酒場にいる猫...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第2話　探偵が来りてパスタを食う - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4752</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「なんだよ、お嬢ちゃん。急に変なことを言い出して」

　胸毛もじゃの男が怪訝そうな顔で私を見下ろしてくる。

「私、分かりましたよ。あなたの財布を盗んだ本当の犯人、そしてその財布が今どこにあるのか」

「はぁぁあ？　おいおい、いい加減なこと言うなよ。犯人はコイツで、財布もコイツが持っているんだ。それ以外に答えがあるもんか」

　それはイラっとした顔というよりかは、呆れはてた顔だったと思う。助け船を出したはずのひげもじゃ男の方も同じような顔をしている。

「アンタはオレの味方をしてくれるのか？　何処の誰だか知らんが、ふざけていっているだけなら勘弁してほしいぜ。猫を抱えてる時点でかなりふざけてるが」

　猫ちゃんのことは一先ず置いておいてほしい。私だってふざけて猫ちゃんを抱っこしてるわけじゃないんだから。

「いいえ、ちゃんと、しっかり、はっきり、バッチリ！」

　ここまで言ってのけたのだけれ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第3話　そして誰かいなくなった - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4753</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　酒とタバコの臭いでいっぱいの酒場のテーブルの一つ。濡れ衣から解放されたひげもじゃの男と、油染みまみれの財布を取り戻した胸毛もじゃの男と相席することとなり、ちょっと体格差的な意味もあって窮屈な食卓ではあった。

　ただ絶品だとオススメされただけあって、胸毛もじゃ男の奢ってくれたパスタはビックリするほど美味しかった。いかにも量配分考えてなさそうなくらい豪快にソースがドバドバと掛けられ、それがパスタに侵蝕する勢いで絡んで凄いこと凄いこと。

　具と思わしき肉団子なんて、それだけで一つの料理に仕上がってるレベルのサイズなのにゴロゴロとパスタの中に何個も入ってて、贅沢にもほどがあるというもの。

　空腹だった私にとっては、もう暴力に等しいね。食欲という概念を完膚なきまでに叩きのめしてくれたといってもいい。

　口の中いっぱいに肉汁の味を溢れさせながらも、私は今、自分が置かれている立場というものを改...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第4話　謎解きは夜食のあとで - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4754</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「ここがギルド、ですか」

　猫ちゃんの入ったカゴを片手に、私はその大きな建物の前に佇んでいた。もう既に夜更けだというのに、パッと見でも人の出入りは多いことが分かる。

　手元からニャーという鳴き声が聞こえてきた。

「ごめんね、あなたの飼い主に会わせたいんだけど、もうちょっと待ってね」

　言い聞かせるように猫ちゃんに返事をしておく。はたして、そのもうちょっとがどれくらいになるのかは不明である。

　意を決して、私はギルドの施設へと立ち入った。

　中は思っていたよりもファンタジー。先ほどの酒場が実に古ぼけた木造の老舗だったということがよく分かる。きっと穴場的な場所だったに違いない。

　一歩目の印象としては、荘厳な神殿か何かと思ってしまったくらいだ。ギルドって確かアレよね。商業組合の施設とかそんなアレだったよね。

　日本で言ったら職業安定所とかそういう立ち位置だと思ったけれど、どうに...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第5話　ルック（ホームレス）の冒険 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4755</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「へえ、ルックさんっていうんっすか。若いのに大変っすねぇ」

　甲冑男さんに宿まで案内されることとなった私だけれども、この人、見た目がゴッツい鎧装備だというのに中身は気さくなこと、気さくなこと。

「さあ、着きましたよ。ここがギルド公認の宿っす」

「本当に何から何までありがとうございます」

　と、着いた先は先ほどまでのギルドの内装を見てしまうと見劣りしてしまう程度には小さな建物だった。包み隠さずに言うのであれば、オンボロの木造家屋のよう。

　いやいや、そもそもタダで泊めさせてくれるというのだからそんなことを口に出すのは失礼だし、むしろこれで高級ホテルに案内されてたら逆に驚いていた。

「この町もようやくギルドが結成して、家無しや食いっぱぐれもどうにか拾い上げられるようにはなってきたっすけど、いやはやそれを目当てにした乞食も多くなってホント、ホント……あ、いや、ルックさんのことを言って...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第6話　怪奇は二重に面倒 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4756</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　窓から差し込んでくる朝の日差しと、やけに賑やかな喧騒に私は目を覚ました。

　馴染みのない毛布に、痛んだ木造のワンルームが視界に入り、夢だと思いたかったものが現実であるということを思い知らされた。

　テーブルの上には半分くらい残った水差しと、噛りかけのパンが一切れ。覚えている限りでは、無性に水分を要求していたということくらい。

　袖で目を擦り、湿った痕をぬぐう。

　疲労感でおぼついた足を床に立たせ、そのまま溜め息をひとつついた。そんなアンニュイに応じるかのようにニャーと鳴き声。

　ベッドの脇に置かれたカゴの中から白い猫がこちらをうらめしそうに見ていた。そういえば昨晩からずっと閉じ込めたままだったか。

　逃げないようにするためとはいえ、窮屈な思いをさせてしまった。そんな罪悪感からか、はたまた気を紛らわしたかったのか、カゴを開けて猫ちゃんを解放する。

「ごめんね、狭かったよね」
...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第7話　まばらなバンド - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4757</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「もう少し、詳しい話をお願いできますか？」

「何故だ？」

　いかつい顔が私を見下ろして睨む。

「なんか、私が容疑者にされているみたいなので」

「どうしてそう思う？」

　空気がピリピリしているのは察せずとも分かる。かといって猫ちゃんと同じく逃げ場があるわけでもない。なんだったら、今すぐにでもベッドの下に顔から滑り込みたいくらいだ。

「おじさん、さっきから私のことを警戒しすぎです。そんなに見張られてたらそうも思います」

　そう、一挙手一投足見落とすまいと、大男は私のことをあまりにも注視している。

「私も女ですのであまり部屋の中をじろじろと観察されるのも好ましくないです」

　などと付け加えてみる。

「ふむ――それは失礼した――あまりにも怪しかったものでな。例えば」

「例えばこの町の者ではない、遠くから来た人のはずなのに部屋の中に大きな荷物がない、とかですか？」

「うむ、そ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第8話　探偵はもう、詰んでいる - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4758</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「我が輩はこれで失礼しよう――くれぐれもこれ以上、怪しい動きをしてくれるなよ――小娘」

「小娘って……あ、あの……私、ルックって言います」

「ああ――分かった――ルック。なるべく覚えておくとしよう――我が輩は――ファイド。別に――覚えておかなくてもいい――」

　そういうと、いかつい顔の大男――ファイドさんは、窮屈そうな扉を潜り、私の部屋から出ていった。急激に緊張感が解かれるような心地だ。

　心なしか、部屋の面積も広くなったような気がしないでもない。

　ただ、あの様子だと、もうしばらくはこの宿屋で犯人捜しをしているのだろう。

　とりあえず自警団という立場らしいけれど、私の世界観とか感性的なアレでは、刑事と呼んでもいいのかもしれない。この世界にそういうのあるのかな。

　ともかく、あのファイド刑事はかなり勘が鋭いことだけは分かった。

「はふぅ～……いやぁ、なんだかとんでもないこと...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第9話　金欠な少女の事件簿 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4759</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　外敵に該当するものがいないと判断できたのか、身勝手な白猫はカゴの中から気ままに飛び出し、そこが自分の定位置であることを主張するように、ベッドの上を再び陣取った。そうして先ほど中断させられてしまった毛繕いを再開する。

　そんな白猫を横目に、テーブルで頬杖をついているのは私、新海ルックだった。

　着の身着のまま、地元なら一駅二駅程度の距離、歩いて帰れることを豪語していていた私は、貴重品というものを持ち歩いていなかった。

　財布もない。定期もない。辛うじて持っていたのは充電切れのスマホに、事務所の鍵だけ。もしもこういう状況になることが予測できていならば、まず何よりも着替えを用意していたことだろう。

　とても残念なことに、今の私は異邦の地を歩けるような準備は整っていない。

　しかしながら、準備を今から整えるにしても大きな障害がいくつかある。

　第一に金欠であるということ。そもそも財布...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第10話　答えはいつも一つ - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4760</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　階段を降りていくと、自警団の皆さんの視線が自然と私の方に向いてくるのが分かった。あまりにも歓迎されていない闖入者であることは間違いないだろう。

「おはようございます。皆さん、頑張ってくださいね」

　白々しくも挨拶だけしてみる。唖然とした場の空気の中で、ぼそりと誰か一人「お、おはようございます……」と返ってくる。

　どうやらこの中にはファイド刑事さんはいないようだ。あれだけ図体がでかいのだからその場にいなければすぐ分かる。多分楽団員さんの部屋の方にいるのだろう。

　チラッと一階の廊下の方を見てみる。突き当たりに至るまで、自警団の皆さんが一所懸命何かを探している光景が続いていた。

「あ、え？　る、ルックさん？　降りてきたんですか？」

　玄関側にあるカウンターの向こうから驚いた表情を見せたのは若おかみだ。

「すみません、朝食ですよねぇ。あの、まだもう少し時間が掛かりそうです」

...]]></content:encoded>
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    <item>
      <title>第11話　白猫、ホームへの道を知る - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4761</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　宿屋の一件のあらましとしては、こんな感じだ。

　若おかみさんは楽団員さんの部屋まで夜食を届けた。それをいただいた楽団員さんは、その場で毒で倒れてしまい、慌てた若おかみさんは部屋の鍵を閉めて逃亡。

　これによって密室の完成。そこには魔法の介入などなかったということ。

　肝心の動機についてだが、そんなものは最初からなかったというのが真実。

　この宿屋には様々な客が訪れる。先週など人を石化させてしまう呪いを掛けてしまうような恐ろしい魔法使いも宿泊していたくらいだ。

　そしてその魔法使いは、魔法を使うための材料などを取りそろえていた。

　石化事件が終わった後、魔法使いの持っていたあれやこれやの荷物は宿屋側が処分することとなり、しばらくの間、倉庫に保管されていたとのことだ。

　この世界に警察組織なるものキチンと存在していたらおそらくそうはならなかったと思う。犯罪者の使っていた持物をそ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第12話　白猫怪奇ファイル - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4762</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　私の心境たるや、色々なものがぐちゃぐちゃに掻き混ざられてしまっているようなものだった。情報の濁流に思考回路を持っていかれないうちに、たった今、得られた解を弾き出す。

　私が元いた世界から一緒に迷い込んできたあの白猫は、異世界を渡る手段を知っているらしい。あの口ぶりでは、気まぐれにお散歩感覚で世界を行き来しているようにも受け取れた。

　ともなれば、追いかけなければ。そう思って窓から下を見る。この窓はあいにくとあまり開かないようになっているのがもどかしい。白猫の姿は見えた。というよりかは、むしろ二階の窓にいるこちらを見上げているようにも見えた。

　こうしちゃいられない。どうせ何の荷物もない。手ぶらで私は部屋を飛び出す。廊下を駆け抜けて、階段を駆け下りて、さっきの窓の下まで来る。すると意外にも、まだそこに白猫が待ってくれていた。

「待って！」

　しかし、そんなにも優しい奴ではなかった...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第13話　探偵だから早すぎる - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4763</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　※　※　※

　※　※

　※



「これ、よろしくお願いします」

　私は、その紙をギルドのその窓口へと提出する。スキンヘッドのおっちゃんは、何か信じられないものを目撃したかのような顔で、私の顔を見上げる。

「ルック。アンタ、ギルドで仕事を受けるのは今日が初めてと聞いたが……」
「はい、そうですよ」

　私は軽くそんな返答をし、スキンヘッドのおっちゃんは紙を回収。そして、窓口の向こうに下がり、ごそごそと何か書類の整理をした後、お金の入った袋をむんずと掴み、こちらに戻ってきた。

「これが今回の報酬だ」
「はい、ありがとうございます！　次の仕事はありますか？」

　ジャラリと袋に収められたお仕事の報酬を受け取りつつも、問い訊ねる。するとまたスキンヘッドのおっちゃんは実に訝しんだ表情で、ポリポリと頭を掻いた。

「ルック。別にアンタのことを疑うつもりはねぇ。だが、聞かせてほしい。……ど...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第14話　うしろに立つ白猫 - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4764</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[　町は夕暮れ色に染まりつつも、その賑わいは一層高まるばかりで、むしろこれからが活気づいていくとでも言わんばかり。
　これでは早いところ移動しないとただでさえ人混みの波が激しいのに、身動きがとれなくなるレベルのビッグウェーブが押し寄せてきそうだ。

　ギルドから出てきた私は、半ば急かされるようにその地図を広げながら今夜泊まる宿の場所を確認する。
　昨日はギルドの人に道案内をしてもらったけれども、今日はまだ日も落ちていないので、自分の足で向かうことにした。

　石畳を蹴り、異世界人の雑踏を避け、進んでいった先に、その宿があった。
　ただ、はたして、それを宿と呼んでよかったのだろうか。

「ここで……間違ってない、よね？」

　見上げた建物は、昨日の木造の宿と比べるとかなりの大きさだ。レンガ造りでオシャレなオーラをまとっている高級ホテルみたいだ。入り口には警備員らしき人たちまで待ち構えている。ま...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第25話　刑事も探偵も、お姉さんも - 探偵は異世界で何ができるのか</title>
      <link>https://chu-black.kashi-hondana.com/author/page/182/section/4775</link>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>新米探偵、新海ルック二十二歳。
初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！

猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった……。
ハッと我に返ったときには……異世界に来ていた！

この世界の連中にルックが異世界人だということがバレたら、おそらくなんかヤバいことになる。

なんやかんやで正体を隠すことにしたルックは、異世界の住民に職業を聞かれ、とっさに「探偵」と名乗り、元の世界に戻る方法を探すためにギルドに潜り込んだ……。

異世界に来ても頭脳は同じ！　彼氏なしの名探偵。
新海ルックはいつも一人！</description>
      <content:encoded><![CDATA[「ファイドさん。私がつい昨日、異界を渡る者の情報について提供できますかって訊ねたとき、協力できませんって答えましたよね？」

　目の前のソファにズゥゥンと座る大男は、実に分かりやすいくらいに困った顔をしていた。この取引は、やっぱりフェアではない。そう思えてくるほど。

「そうだ――協力することはできない。確かに――そう言った」

　もう少し義理堅く、嘘を嫌う人だと思っていたけれども、昨日の今日でこの手のひら返しは奇妙すぎるくらいの違和感しかない。

「ふぅ――下手な言い訳はしない。もう少し順立てて話をしよう」

　観念したようにファイド刑事さんが深く溜め息をつく。どうにも複雑な事情が絡み合っているような気がする。

「仕事の全容は――説明した通りだ。盗掘団を捕え――財宝の在処を特定しきれなかった。何人もの占い師を雇い――無駄に終わった。だからこそ、ルック――某の力が必要だと思ったのだ」

...]]></content:encoded>
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